大多数がしないことをする

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私の真面目で真剣なエギング歴は今年で5年目に入りました。何度も公言してますが、2021年の春にエギコムに入り半年ほどで登録を削除してやめました。今なら、「エギコムなんて、さっさとやめたほうがエギングが上達しますよ」と自信を持って、皆さんに言えますが(笑)、エギコムをやめた当初は、「あ~あ~。やめちゃったけど大丈夫かな」という不安が全く無かったと言えばウソになります。その当時、私のエギング技術は「下の下(げのげ)」でしたから。

 

今現在は勝手ながら、「上の下(じょうのげ)」だと思ってます(笑)。昨年、出会った私の師匠は「上の上(じょうのじょう)」だと思ってます。私のエギング仲間のセイさんとドンジーさんは「上の下(じょうのげ)」です。

 

閑話休題。でもエギコムをやめたことで「余計な情報」が入らなくなったことは、その後のエギング上達に大いにプラスになりました。私から見れば、エギコムはドングリの背比べエギンガーを生み出す場所であり、すでに熟練されてる方にとってはドングリエギンガーの緩い思考に染まりかねない場所です。とにかく、「本気でエギングが上手くなりたいならエギコムには近寄らないほうがいい」と申しておきます。上手くなるよりも、仲間を見つけたいとか楽しくエギングしたいとかが勝るならエギコムは良い場所だと思います。

 

大多数の方が大企業や有名メーカーのロッドを欲しがります。ストイストにセフィア、その他、色々です。私も皆さんと同じようにエメラルダスエアAGS、ストイストにセフィアエクスチューンにリミテッドにとあれこれ買い漁りました。しかし、どうもしっくりピンと来ない。「これが日本のナンバーワンエギングロッドなんだ」と自身に言い聞かせて我慢すれば使えないことはない。でも、今さらこの年になって(当時40半ば)、好きなエギングのことで本心を押し殺して我慢したくないし、あまりにメジャー過ぎるロッドを使う自分がどうも居心地が悪い。

 

2021年の秋頃から、「あまり皆が使わないような少しマイナーな、それでいて良いロッドって無いかな~」と探しまくる(買い漁る)中で、今思えば神様の思し召しなのか、アレスのロッドと出会い、「アレスはすごいな」と感動して今にいたります。

 

エギングする場所について。2021年当時は場所探しと平行して、いろいろなポイントでエギングしてました。いわゆる「ランガン」です。ランガンは楽しいと言えば楽しい。ただ何となく、「釣れないから場所移動。釣れるイカを探しているかのような今の行動(ランガン)は釣果は抜きにして、エギング上達の上で本当に良いのか?一つの場所に腰を落ち着けて、海や天候の変化を深く深く感じ取れるようになることを目指して、そのポイントを時間をかけて攻略することで見えてくるものがあるのではないか?今釣れない場所でも、ず~っと釣れないことは絶対に無い。その釣れるタイミングが分かるようになるためにも、同じ場所でエギングし続けたほうがいいんじゃない?」

 

「その深い深い攻略の過程で得た経験は、どの釣り場に行っても通用するのではないか?ランガンは言わば、「広く浅く」だ。私が考えているのは「狭く深く深く」。どちらが好きか、答えは出ている。ランガンは好まない。個人的にはランガンは上達上、良くないと感じる。ただ、その日、イカを手っ取り早く釣りたいとか、早起きして車で数時間かけてエギングしにきてるので手ぶらで帰れないとか、イカを釣って持って帰って家族で楽しく食べたいとかならランガンはしたほうがいい。私は釣行の日にイカがぜんぜん釣れなくても構わない(行こうと思えば毎日のようにエギングできるし)」という思考の結果、今があります(ランガンはしなくなりました)。「今、あそこが釣れてるみたいよ」と噂が耳に入ってきても絶対に、その今、釣れてる場所に行きませんし行こうと思いません。エギングする場所は1年中、95%は同じ磯です。ただの捻くれ者です。

 

こんなことを2021年の頃に1人で考えてました。エギコムにいたら、こんな思考は出来なかったかもしれません。今のようにエギング仲間はいませんでしたし、孤独な状態だったからこそ、たどり着いた考えかもしれません。

 

エギ王のエギ。確かに普通に釣れる。それは認めます。ただ、転売問題やら、特定のカラーのエギがなかなか買えない問題、その他、一部のエギ王関係者と、その取り巻きの言動や発言などで疑問や不快感を感じることが増えてました。そんな中、ほぼエギ王だけで日々、エギングし続ける自分にだんだんと嫌気がさしてきました。自身のエギング技術の成長は感じられていましたが、エギだけは毎回、同じ。

 

世の中に沢山、エギはあるのに何でエギ王だけ使わないといけないんだ?いや、これは誰からも命令も強制されてもいない。だとしたら、これは単なるエギ王への依存だ。俺はエギ王依存症なんだと昨年、自覚しました。

 

エギ王依存症からの脱却。エギ王との決別。エギ王をやめて他のエギでエギングする。イカ釣り師として成長したからこそ、「今後の人生でエギ王は使わない!」と決意できたと思ってます。多くのエギンガーが使うエギは使いたくない心理、皆さんにはあるでしょうか。中には、「使う人が多い人気のエギを自分も使いたい」という気持ちの方もいるでしょう。どちらが正しいも間違ってるもありません。

 

昨年8月半ばにエギ王をやめて、すぐに取りかかったのは、「人があまり見向きもしない、それでいて釣れるエギ探し」。結論を言えば、すぐに見つかりました。私の中では、旧エギスタ。エギ番長もいいのですが、エギ番長よりも、もっと目立たないかもしれない、それでいて手に入りにくい(生産されていない)、旧エギスタは私にピッタリでした。残念ながら未使用の旧エギスタは世の中にあまり出回っていませんので、今後、旧エギスタを使い続けることは不可能です。今の私が、旧エギスタが発売されていた当時に戻れるなら、旧エギスタだけを買い漁りするでしょう。

 

その他、細かいことを挙げれば色々あります。かめやのネオフィールダーや、グローリーフィッシュのNEOSなどの1万円くらいのロッドでのエギングなど(期間限定)、別にしなくてもいいことを好んでやってきましたし、現在やってます。なんで、そんなことをするか?というと、「安価なタックルで苦労しながらイカを釣っているとアレスのロッドに持ち替えた時、ロッドの良さと釣りやすさや感度に感動するから」です。あとは、「低価格ロッドから、本当に良いロッドに持ち替えてエギングすると、エギング自体が物凄くイージーに感じるから」です。安竿でエギングするのも全ては「上達のため」です。

 

人がしないこと。大多数がしないことをすると上達します。皆さんが最近(冬)、ナイトエギングばかりしているので、当分はデイエギングを多めにするつもりです(週末はナイトエギングもします)。人と反対のことをすることで、色々と得るものがあります。

 

最後に1つ。我が地域の釣具屋のエギコーナーでは「パタパタ」が沢山置いてましたし、地元でも最近、パタパタでよく釣れてるようですが、「じゃあ、パタパタは今後、絶対に使わない」と決めました。人がこぞって飛びつくものには、どうしても興味が湧きません。釣り具は人があまり使わないものこそ使いたいです。