アレスエギングロッド3本を同時に比較 レスターホープ800、夢墨ボロン800L、夢墨トルザイトRV800L

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アレスエギングロッドの比較をやってみます。比較するロッドは、レスターホープ800、夢墨ボロン800L、夢墨トルザイトRV800Lです。もちろん、この3本のロッドは私の手元にあります(2024年現在はありません)。

 

レスターホープ800、夢墨ボロン800L、夢墨トルザイトRV800Lについて、どのような比較をするか

私は基本的に、あまりに細かいロッド比較はしません。3本を持ってみて、振ってみてどうか?が1番重要だと思っています。スペックの違いが気になる方がいましたら、アレスのサイトで確認してください。

 

今回比較する3本のロッド、どれも素晴らしいロッドなのは間違いありません。3本とも、海で使用してイカを釣り上げてます。このロッドじゃないと、イカが釣りにくい、釣れないなども全くありません。その中で、3本とも違いはあります(夢墨トルザイトと夢墨ボロンはかなり似てますが、それでも微妙に違います)。特にレスターホープ800は、それまでのアレスのエギングロッドの傾向とは全く趣が違うロッドになってます。

 

感度について

ロッドにおける、「感度」というものですが、私は細かいことはよく分かりません。最近、目感度とか、手感度とか、反響感度とか色々な用語を見聞きしますが、正直、あまり分かっていません。そもそも、そんな用語を気にしながらエギングしていないし、そんな言葉の意味を正確に覚えなくとも、「イカは釣れる」ので、今後も、「感度」 に関する用語を覚えるつもりはありません。このロッドは反響感度がどうこうとか、どうでもいいと思ってます(笑)。

 

前置きはこれくらいにして。私が考える、ロッドの感度とは、「エギに対してイカがアタック(掴む、引っ張る、抱きつく、パンチするなど)した際のロッドに伝わる振動の度合い」を意味するものと定義します。

 

今回比較する3本のロッドの「感度」ですが、正確な計測はしていませんが、私が感じている限りでは、1番感度が良いと思うものは夢墨ボロン800Lです。2番目がレスターホープ800、3番目が夢墨トルザイトRV800Lです。

「ロッドが軽いことが感度向上に繋がる。軽ければ軽いほど感度が良い」という考え方があります。その考え方も分からないでもないですが、私は、「軽さだけでロッドの感度は決まらない」と思っているので、「ロッドの軽さ」はそこまで重視していません。ただ、軽いロッドは使用していて疲労は少ないですし、しゃくりやすさもあります。半面、「軽いロッド」の懸念点としては耐久性があります(ブランクスが薄い)。軽いロッドだから全てが優れているではないので、その点は留意が必要です。

夢墨ボロン800Lは昨年も使用していましたが、イカパンチや、その他のアタリなどが、手元にどこか金属的に伝わる感じがしました。このように感じたロッドは、今のところは夢墨ボロン800Lだけです。あとはレスターホープ800と比べて、夢墨ボロン800Lのほうが硬いので、その点で感度は勝ると感じます。柔いロッドよりは硬いロッドのほうがアタリは分かりやすいなど言いますし、経験上もそのように思います。

 

ただ、私はロッドの感度はあまり気にしていません。その理由は、ロッドに出るアタリではなく、ラインの変化やテンションの変化でアタリを取って合わせることがほとんどだからです。極端な話ですが、感度がメチャクチャ悪いロッドでもイカを釣る自信はあります(ラインに出るアタリを逃さなければいいので)。

 

※ナイトエギングをされる方はロッドの感度をけっこう気にされるのではと思います。私は夜のエギングはしないので、ロッド自体の感度はあまり気にしません。1番気にするのは、そのロッドで、エギを意のままに動かせるかどうかです(操作性)。

 

持ち重りについて

3本の中で持ち重りの程度が最も軽いロッドは夢墨ボロン800Lだと感じます。2番目が夢墨トルザイトRV800Lです。3本の中で最も持ち重りを感じるのは驚くかもしれませんが、レスターホープ800です。とは言っても、レスターホープ800は自重自体が軽いですし、(88g)、持ち重りがヒドイわけではありません。しゃくりはいたって軽快ですよ。あくまでも3本で比べると持ち重りが1番無いのは夢墨ボロン800Lということです。

 

※持ち重りと、ロッドをしゃくる際の重さ、疲労度は必ずしも比例はしません。持ち重りが無いロッドでも、自重がそこそこあれば相応に疲労は蓄積していきます。ただ、持ち重りが無いロッドのほうが、毎回のしゃくり自体がそこまで疲れません。反対に自重だけで見れば軽いロッドでも、持ち重りが強いロッドは自重のわりに疲れますし、手首などへの負担が大きいです。

 

余談ですが、これまでにエギングロッドを沢山購入した上で感じるのは、「安価なロッド」は持ち重りがあることが少なくありません。高価なロッドは「持ち重りしないように」という配慮がなされていることが多いように感じます。

 

硬さについて

ロッドの硬さですが、1番硬いのは夢墨ボロン800Lです。2番目に硬いのが夢墨トルザイトRV800L、3番目がレスターホープ800です。夢墨ボロンと夢墨トルザイトの硬さや調子は、ほとんど同じなのですが、ブランクスの素材の違いによるものか、夢墨ボロンのほうが少しだけハリがあります。

 

ロッドをしゃくった際に感じる点、ロッドのキャラ

レスターホープは800は、今回挙げた3本の中でもっとも柔いロッドなので、同じシャクリ幅なら、もっともエギの移動幅は小さいです。レスターホープの狙いとしては、エギをきびきび動かすロッドではなく、大小、さまざまなサイズのイカがかかったあとの粘りや曲がりによる楽しさ、またロッドの柔さから来る、長時間の使用による手首などへの負担軽減があると思います。これらの点では、夢墨ボロン800L、夢墨トルザイト800Lとは明らかに趣が違うロッドと感じます。エギの移動幅は小さいと言いましたが、イカが釣れないほどに、あまり動かないわけではありません。その点は心配は無用です。現にこのレスターホープで100g、300g、500g、700g弱、最大は1.25キロと色々なサイズのイカをたくさん釣り上げてます。

 

夢墨ボロン800Lは、昨年所有していた際も感じたことですが、「オートマティックな操作感」とでも言いましょうか。ロッドをしゃくると、ロッドが曲がりますが、その後、素早く収束が収まる感じが、3本の中で1番強いです。エギがダートしたあと、ピタっとエギの動きが「自動」で収まる感じがします。この感じは、ドロー4のタイブレーカーの動きに近い感じです。極端なことを言えば、どんなエギを使っても、タイブレーカーのような動きに近くなる感じです(推測が半分含まれてます。この世にある全てのエギで試したわけではありません)。

 

エギングにおけるロッドワークは、しゃくりが主ですが、しゃくったあとのロッドの不要な動きやブレを気にしなくていい感じと言いますか。あまり気にしないでしゃくっても、エギをいい感じで動かしてくれる感じです。柔いロッドではないので、しゃくればエギはしっかり動きますが、エギが動きすぎない程度に、適度にロッドがしなります。イカにとって、ちょうどいい塩梅でエギが動く感じがします。その点が、私が1番、夢墨ボロン800Lに対して気に入っている点です。こちらがあれこれ考えなくとも、イカにとって好ましいエギの動きをロッドが自動でやってくれそうな感じです。

夢墨トルザイトRV800Lは、夢墨ボロンとシャクリの感じや曲がり、調子が似ていますが、夢墨ボロンに備わる「オートマティックな操作性」は強くは感じられないです(多少は感じられます)。

3本のロッド、どう選べばいいか?

エギングロッドに軽快さや、しゃくりの軽さを特に求める方、主にシャローでの秋イカ釣りをされる方や、少し柔めのロッドが好みの方はレスターホープ800が良いでしょう。もちろんオールシーズン使用できるパワーはあるので、「秋イカしかできない」というわけではありません。1キロ、2キロ程度の春イカでも問題ないパワーがあります。

 

冬に深場(水深10メートル前後から、それ以上)でエギングしたい方や、レスターホープ800よりもパワーを求める方、エギをキビキビと動かしたい方は夢墨トルザイトRV800Lや夢墨ボロン800Lが良いでしょう。もちろんこの2本は秋イカでも良いロッドです。8フィートなので軽快さもあります。それでいて遠投性能もあります。

 

夢墨トルザイトRV800Lと、夢墨ボロン800Lの違いは、「硬さ」と細部のパーツのクオリティにあります。何度も言いますが、夢墨トルザイトRV800Lと、夢墨ボロン800Lは調子や硬さは凄く似てます(ロッドの使用感は、ほぼ同じ)。ただ、ブランクスの違いによるものか、夢墨ボロン800Lのほうが少しだけハリを感じます。その他、リールシート周辺は、明らかに夢墨ボロンのほうがしっかりしてますし、リールを取り付けた際もガタツキがありません。

 

以上で3本の比較を終わりますが、もし、この3本のロッドについて何か聞きたいことなどあったらコメントしてくだされば記事を追加します。