本日は休養がてら、ブログ書きに勤しみたいと思います。それと、いつもお問合せ(ご意見や色々)をいただく●さん、ありがとうございます。色々と教えていただき、勉強させてもらってます。
このブログにコメント欄はありませんが、コメント欄は言わば誰でも見れるものなので、内密なご意見などはしにくい一面があります。よって、今のような第三者に情報が漏れないフォームから、ご意見をいただく形のほうが良い点もあると考えてます。
さて!今日の話は、以前も少し書いたことのあるお話です。エギング仲間のドンジーさんはご存じの話になります。巨大なカミナリイカを釣った(寄せたけど、ばらした)話です。
私のイカ釣り人生の中で「1番、引きが強かったイカ」はアオリイカではなく、カミナリイカ(モンゴウイカ)です。目視では推定4キロ前後か、それ以上でした。
釣った日時は10年以上前、2008年の4月中旬だったと思います。時刻は午前10時ぐらい。天気は快晴。場所はこちらでは有名なイカ処のK江です。春のデカイカ狙いです。画像は今年6月、K江に釣行した際のものです。
その日は、私1人でエギングしていました。ロッドは当時のエギングロッドの中での高級機種である、ブリーデンのLC80ワイドレンジ(黒いブランクス)。リールは当時のセフィアBB2500S。エギはエギ王でした。時刻は午前10時過ぎ。ロッドをしゃくったのち、ボトムあたりまでフォールさせて少し放置していました。すると急にロッドをひったくるアタリがあり、素早く合わせました。
「来た!けっこういいサイズ!やった!(アオリイカだ!)」と喜んだのも、ほんの一瞬でした。アタリに素早く合わせたのち、ロッドを少し立てたのですがロッドが異様にブチ曲がります。どこか様子がおかしい!普段のエギングでは、こんなことない!
グイグイグイグイぐ~~~~ンと、ロッドを強烈に猛烈に引っ張り続けます!トルクある重い強い引きがぜんぜん止まりません。ドラグはギーギー出てますが、ドラグがきつめだったのか、ブチ曲がったロッドを持ってこらえるので精いっぱいです。イカがかかって、わずが10秒足らずで、こちらがすでに疲れてきました。なんとかロッドを曲げて体全体でこらえますが、とうてい敵いません。
次第にロッドごと海に持って行かれそうになりました。体が前傾姿勢になってしまい、今にもロッドを持ったまま海に転落しそうな状態です。「やばい!海に落ちる~!本当にイカ?引きが強すぎる!誰か助けて~!」と周りを見ましたが誰もいません(笑)。干潮潮止まりのタイミングだったのもあり、春イカ時期なのに釣り人が本当にいません。
「そうだ!ドラグを緩めればいいか」と気付きました。その当時、ドラグのことなどあまり考えず、エギングしていましたし、ファイト中にドラグをいじるような大物など釣ったことも無かったので、ドラグの存在をすっかり忘れていました。ドラグをどちらに回せば緩むか分かりませんが、とりあえず回してみると、ラインテンションが緩んで、ラインがどんどん出ていきました。ロッドの曲がりも少し収まり、腕の疲れも少し楽になりました。
とは言え、ドラグを緩めたままでは、この強烈に引く獲物を寄せることができません。
どうしよう、どうしよう、この獲物を釣りたい!強烈に引く獲物の姿を見てみたい。逃したくない!
この得体の知れない獲物は本当にアオリイカなのか?何か大きな魚なのではないか?目の前で強烈に引く獲物がイカに思えませんでした。
ドラグを少し締めて、イカを寄せようとすると猛烈に引っ張られます。ロッドを曲げてなんとか耐えようとしますが、まだまだ引きが強烈なのでドラグを少し緩めます。引きが少し収まったら、ドラグを少し締めて少しリールを巻く。すると、また強烈に引っ張られます。状況がきつくなったらドラグを少し緩める。こんな作業を10分以上、繰り返したと思います。それでも獲物は寄ってきません。
延々とこの作業をしないといけないのか。いい加減、腕が疲れて限界だ。誰かロッドを持つのを交替して欲しい。もう疲れた。
腕が疲れて、手のひらの握力が無くなってきました。手のひらや指が痺れを感じるようになり、腕の感覚が無くなってきました。これ以上、この獲物の強烈な引きに耐えられないかも。と諦めかけた頃から、先ほどまでの強烈な引きが少しずつ弱まってきました。重さを感じるものの、ゆっくりと連続してリールが巻けるようになりました。
「よっしゃ!獲物も疲れたな。俺の勝ちだ」とゆっくりとリールを巻き続けます。獲物が近づいてきました。そして、立ち位置のテトラのすぐ真下に獲物が来ました。獲物はすぐそこにいます。しゃがんで手を伸ばせば届く距離です。
「イカ・・・・・アオリイカじゃない・・・・違うイカ(なんてイカか分からない)・・・・デカい。大きめの炊飯ジャーくらい。見た目、少し気持ち悪い・・・」
さて、どうやって、この獲物を捕獲するか?当時、ギャフは持っていませんでした。ギャフを必要とするような大物が自分のような初心者に釣れると思っていなかったからです。エギを手で持って、そのまま持ち上げるしか方法は無さそうでした。イカに針がかりしているエギを持って、持ちあげようと試みましたが、その瞬間、イカがエギから離れました。
結果的に、この大きなイカはバラシてしまいました。しかし、その巨大な姿は目に焼き付けました。風の谷のナウシカに出てくるオウムにどことなく似ている気がしました。そのサイズが大きめの炊飯ジャーです。
この時の巨大カミナリイカを超える大物は、いまだに釣っていません。昨年7月末に1.7キロのアオリイカを釣りましたが、あの程度の引きと、全く比べものにならないほど、この時のカミナリイカの引きは強烈で猛烈でした。
あれくらい引くようなアオリイカを、私の命が尽きるまでに1度でいいから陸から(できれば、いつもの地磯から)釣ってみたいものです。4キロクラスの引きでしょうか。