苦手な秋イカの季節

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秋イカシーズンが始まる(目安としては9月から10月まで)。私としては、「秋イカを釣ろうとする人がにわかに増える季節が始まる(ちょっと面倒だ)」と毎年、思う時期である。私は秋イカシーズンが苦手である。

 

「秋イカ時期は小さいイカばかり釣れるのが嫌だから苦手」なのではない。「秋イカ時期のエギングが難しいから苦手意識がある」のでもない。

 

秋イカ釣りにて、100g台、200g台、300g台程度の秋イカを数、釣って、それを誇っているような人(俺って上手いだろ~、へへ~みたいな人)を見かける機会が増えるから嫌なのだ(見なければいいのだが、自然に目に入ってくる)。

 

そんな、秋イカ時期に子イカを沢山釣って誇りたい気持ちは分からないでもないが、あなた、そこそこ技術があるのに、いつまでも、その程度のレベルに甘んじるのですか?と余計な一言を言いたくなる。

 

動画にて、子イカを数、釣って「爆釣!」と誇られるのも非常にうっとうしい(笑)。再生数稼ぎが見え見えである。そんな爆釣動画を視てもエギングは全く上手くならないので、初心者の方は、そんな爆釣動画はぜったいに視ないほうがいいです。百害あって一利なしとは言いません。エンターテイメントとして暇つぶしにはなるでしょう。

 

そんな「自称爆釣動画」を夜更かしして視る暇があったら、早寝早起きで、午前3時に起きて、4時か5時に釣り場に立ってエギングを始めたほうが、あなた自身がイカを沢山釣ることができるかもしれない。

 

秋イカ時期のエギングは言ってしまえばわりと簡単である。あの手、この手で、100g、200g台のイカを釣ろうと思えば、わりと簡単に釣れる(と思う)。そんな生後数か月程度の小さい秋イカたちを、あの手、この手でたくさん釣ろうと私は思わない。あくまでも私の考え。皆さんに押し付ける気は毛頭無い。

 

どんな考え方でエギングをしようと、人の自由である。私が秋イカ時期を苦手に思うのも自由である。

 

エギング始めたばかりの初心者の方が9月、10月に海でアオリイカをエギングで釣っていただくことは何も構わないと思ってます。小さいイカでも釣れれば嬉しいでしょうし、持って帰りたくもなるでしょう。小さいイカでも持って帰っていいとオジサンは思ってます。

 

例え話ですが、朝から夕方までエギングして、やっと150gが1杯釣れたみたいな方にしたら、その1杯のイカが努力の証です。どうぞ、その1杯のイカを持って帰って食べてみてください。煮るなり焼くなりされてください。アオリイカの美味しさに感動されるでしょう。

 

最初のとっかかりは、それでいいと思います。私がエギングを始めた当初、アオリイカに対して、「持って帰るのは可哀そうだ」など微塵も思ってなかったですから。しかし、エギングの回数を重ねていき、アオリイカの生態や、アオリイカの生育環境など知識が増えていくにつれて、だんだんと、アオリイカへの愛情みたいなものが湧く人も少なからずいます。

 

「●●●g以上のイカだけ持って帰ろう」という人も出てきます。「食べきれない分は逃がそう」とか、「そこそこサイズを3杯だけ持って帰って、4杯目からは逃がそう」、「300gぐらいから持って帰ろう。300g無さそうなのは全部リリース」など考える方も出てきます。

 

私の勝手な自論ですが、釣ったイカをリリースする気持ちが強い方や、リリースする頻度が多い方ほど、エギングをやり込んでいる(エギング技術も相応に高い)可能性が高いです。

 

エギングが熟練している人は(エギング回数が多い人)、イカを釣ることに苦労がありませんので(いつでも釣ろうと思えば釣れると思っている)、釣ったイカに対する「持って帰ろう」という気持ちもそこまで強くない傾向です。そのような方はリリースすることが多いです。リリースすることが多い方はエギング技術修練のためにイカを釣っています。イカ自体が欲しくて(食べたくて)、エギングしているわけではありません。

 

私がエギングしていて、リリースサイズのイカ(私の中では600g前後未満)が釣れたら、イカを海に浸けたまま(イカがなるべく海に浸かっている状態を保つ)、ロッドを左手に持ち換えて(エギング中は右手)、右手でデジカメを持って、イカが綺麗に撮れるように、左手でロッドを操作しながら写真を数枚撮ります。

 

写真を撮り終わったら、右手でロッドを持って、ロッドやラインやエギを持ち上げてイカを抜き上げるなりして、なるべく海面近くで優しく、イカのボディが海面にぶつかってダメージがかからないように逃がします。リリースするイカは、原則、地面に置いて写真を取りません。リリースするイカは海に浸かった状態で写真を撮ります。以上は、私が、「そうしたほうがいいだろう」と考えて独断でやっていることです。

 

自身にリリース欲が大なり小なり沸いてきたら、エギング(釣り)が上達した証だと思ってください。釣り人として技術も心も成長したということです。

 

「リリースなんてとんでもない!釣ったイカを持って帰って何が悪い!俺は釣ったイカは100g未満だろうと全部持って帰るぞ」という方は、「上達、釣り人としての成長」の観点からは、まだまだ、だと思います。あくまでも私個人の勝手な考えです。

 

そんなの知ったこっちゃない!釣れたイカを全部持ち帰るのが法律違反になるのか?と考えるような人も稀にいるかもしれません。そこまで考えるなら別にいいのではないでしょうか。

 

別に、私に気に入られるような行動をしないと、エギングができないわけでもありませんので、どうぞご自由にお願いします。