キロアップのイカ。釣るのはそう難しくないです。経験者は語るです。超絶技巧のエギングテクニックを駆使しないと、キロアップは釣れないなんてことはありません。釣れる時は驚くほどあっさり釣れます。エギング上級者でないと、大きなイカが釣れないということは絶対にありません。
だからキロアップのイカをバンバン釣る人が、エギングが上手いとは限らないということです。キロアップをバンバン釣る人は、「ポイント選び、タイミングの見極め」が上手なことは確かだと思いますが、エギングの技術的には(ロッドのしゃくり方など)、私や、キロアップをまだ釣ったことない皆さんと、そう変わらないと思います。
「キロアップのイカをたくさん釣る人」をあまりに過剰にリスペクトし過ぎる必要も意味もありません。また、「キロアップをたくさん釣ってる俺って、エギング上手いだろ~。スゴイだろ~」みたいなマウンティング傾向のエギンガー(アマ、プロ)を、周囲で見かけたら鼻で笑ってやりましょう。「お前なんて、すぐに追い抜かしてやるわ!」と心の中で思えばいいです。すぐに追い抜かすことは努力次第ではありますが可能です。
私はエギング歴こそ数年ありますが、2021年の11月27日まで「キロアップのアオリイカ」を1度も釣ったことがありませんでした。一生、キロアップは釣れないのでは?キロアップを釣るのはかなり難しいのでは?キロアップは、エギングが上手い人だけが、なんとかどうにか釣れるくらい、釣るのが難しいのでは?と思ってました(半分、諦めていた)。
場所とタイミングが揃うことが条件ではありますが、その条件が揃えばキロアップを釣るのはそう難しくないです。
300g前後のイカは港内、防波堤周辺、ちょっとした磯など、どこにでもいますが、キロアップのイカは基本的に深場にいます。例外もあるかもしれませんが、大きなイカの住処は基本的に深場です。水深10メートルから20メートル、30メートルの深場です。その深場にいるキロアップが夜間やマズメ、その他、気まぐれな気分で水深10メートルより浅いところに入ってきます(全てのキロアップがシャローに入ってくるわけではありません)。そのタイミングを狙わないと水深10メートルより浅いシャローではなかなか釣れません。
ただし、シャローで大きなイカを釣りやすい時期があります。ご存じの通り、春の産卵時期です。この時期はシャローで春イカを釣りやすいです・・・とは言っても、春イカシーズンに春イカを釣ることはそう簡単ではありません。また、春イカシーズンはエギングする人が増えるので、さらに釣りにくいです。私は3月、4月、5月の春イカ時期は避けて、エギングする人が減る6月、7月頃に大きなイカを狙うほうが釣りやすいと思ってます。
大きなイカは基本は深場にいます。よって、その深場と隣接するシャローが、キロアップを釣りやすい場所です。もし、シャロー(水深5メートル前後)でキロアップが釣れたとしたら、そのイカは深場からシャローに入ってきたイカと思われます。
その他、陸から直接エギを投げて、水深10メートルからそれ以上の深場に届くようなポイントもあります。このような場所であれば、大きなイカの住処を直接、狙う釣り方なので、大きなイカを釣りやすいのではと思います。大きなイカを釣るには、大きなイカがいそうな場所、タイミングを見極めることが重要です。
私が12月7日に1.23キロのイカを釣りましたが、これは「深場と隣接するシャロー」で釣りました。ただシャローとは言っても、水深7メートルぐらいです。記事に書いたとおり、非常に活性の高いイカだったので、獲物を追って、少し浅いところに入ってきていたイカだと思います。そこに私がたまたまエギを投げたので釣れたというだけです。活性の高いイカだったので、どんな方でも釣れる可能性のあった、言うならば、ボーナス的なイカだったと思います。難しい技術は何も用いていません。
キロアップがよく釣れる場所、タイミングさえ分かれば、キロアップのイカを釣ることは難しくありません。まだ、キロアップのイカを釣ったことが無い方がいましたら、ポイントとタイミングの選定に時間と情熱をかけてみてください。ただ、やみくもに通いなれている場所で漫然とエギングするのではなく、どこがキロアップが出そうか?を思案するのです。
そして現地に赴いてエギングしてみる。何度も何度も試した上で、「ここは小さいイカばかりだ」とか、「ここはいいかもしれない」など評価が定まってくると思います。それらの積み重ねにより、「キロアップを釣るのに良いポイント」とは、どういうところかが分かってくるはずです。