今から2年ほど前の1月4日、私は10年以上ぶりのエギング再開に胸を弾ませていた。その日、私と釣行を共にしたのは同級生のYだった。2人で午前6時過ぎから大分県境のとある波止に向かい、エギングをした。その時、私は100g台のイカを2杯、Yも同じくらいのイカを2杯釣り、いい年して2人で大喜びしていた。
その時、「今年はエギングを沢山しよう!いつかきっとキロアップが釣れるよ!」と2人で語り合った。
2年前の1月4日の釣行以降、私とYは共に何度かエギングをした。しかし、2人とも釣果はあまり芳しくなかった。いつしかYはエギングをしなくなった(誘いに応じなくなったというのが正しい)。「仕事が忙しい」というのが理由のようだが本当なのか疑わしく思っていた。2021年の途中より、私は1人で釣行することが多くなった。Yが行くのを嫌がった、海に浸からないと行けない地磯にも積極的に釣行した。結果、まずまず釣果に恵まれ始めた。そして遂に、人生初のキロアップを11月末に釣った。
その時、悟りました。「Yはそこまでエギングが上手くなりたいわけではないんだな。自分みたいに」と。少し寂しいような、Yの本心が知れてすっきりしたような。
それからは吹っ切れたように1人でエギングに没頭しました。それまでは、「あまりYが苦痛に思わない程度に、ほどほどに上達しないと(技術の差をつけすぎても可哀そうだから)」のような、上達をセーブするような気持ちが、心のどこかにありましたが、それも一切無くなりました。
釣りに出てこない釣り友のY。いや、釣りに出てこない時点で、「釣り友ではない」です。学生時代の同級生です。現在、彼と仲は悪くありませんが接点は無くなりました(笑)。彼が、やる気を出して、「エギング行こう!」と私に言ってくることは今後、おそらく無いと思いますが、しょうがないです。2年前までは2人の技術の差はそこまで無かったのですが、2年経過して、エギング技術の差は歴然とついてしまいました。
私は仕事柄、人に物を教える仕事も少しやっているので、「エギングを色々な人に教えたい」という気持ちがあります。エギング上級者の方には教えることができませんが、これからエギングを始めたいとか、エギングを始めたけどあまり釣れない方に対しては教えたいという気持ちがあります。ただし!「Y」のようなやる気が無い方や、釣り場に出てこない方には教えようがありませんし、教えようという気にもなりません。
仕事柄、人に物を教えていると言いましたが、私のほうから「教えます!どうぞ習ってください」というスタンスでなく、「どうか教えてください!」と頭を下げて来られる方だけに教えるというスタンスでやっています。もちろん、これでお金を稼いでます。頭を下げてお金を払ってでも、私に習いたいものが何かあるようです。
今の仕事を始める前も、とある事柄を教える仕事をやってました。元来、人に物を教えるのは好きなようです。いつしか、エギングスクールを本当に開くかもしれません。そうなれるようにエギングの腕を磨くことを心がけてます。私が熱中することは全て趣味で終わるのではなく、それがいつしか仕事になるほどの勢いでやることを信条としてます。過去、サラリーマン経験もありますが、個人事業などのほうが性に合います。お金を稼ぐ方策(アイデア)はいくらでもあります。